おばちゃん、お母さんになる。
2017年、2月7日、私はお母さんになりました。
不妊治療を2年した末のことです。
その日はとても晴れた日で、私は妊婦検診のため
産院に向かっていました。
地元では人気の産院で、妹も親類も、みんなそこで産んでいます。
実際、院内は先生方を含めとても雰囲気がよく、
さらに食事がおいしいことで有名。
「早くここで産みたいな」と思っていました。
妊娠も9か月に入った34週目だったため、
夫が休みを取って同行してくれました。
当初は母が同行してくれる予定でしたが、
平日休みでないとできないことをしておかねば、
というのもあってのことでした。
赤ちゃん用品をまだ揃えきっていなかったのです。
それは、長い不妊治療の間に起こった様々なことが理由で、
私に芽生えていた臆病さが原因でもありました。
赤ちゃんのためのものを揃えてから流産したら、
自分は生きていられないかもしれない。
何度かあったその過去のせいで不安でたまらなかったのです。
でも、いよいよ9か月目。
もう、赤ちゃん用品を買っても大丈夫だよね……?
と、おそるおそる小物を揃え始めたのが最近のこと。
そして、ついに大物も消耗品もどんどん買っていこう!と思っていたのです。
そんなわけで、私と夫にとってその日は大忙しの一日の予定。
病院にいって、買い物にいって、赤ちゃんがいない間にしかできないところで
食事だってしてきちゃって。
算段をしながら、慣れた病院で診察前の血圧検査と体重測定、尿検査。
ところが、そこで事件が起こりました。